Qwertyの部屋

アコライト、時々、相談所。アヴァベルオンラインをプレイしつつ、バーチャルの世界からリアルを考えるブログ。

文字による会話 〜相談所の所感その4〜

こんにちは。Qwertyです。

 

相談所を再開して早や半年。半年間やっているとは言っても週2回、1時間ずつですし、1時間ですと最大でもお2人しかお話を伺えませんから、数だけで言えばそれほどでもありませんが、その中でも「来て頂いた意味はあったかもしれないな」と思う場面もありました。

 

この相談所では、チャットを用いてやり取りをしています。チャットでは当然のことながら相手の表情は見えませんし、声色やイントネーションも伝わりません。顔文字も使えるのですが、変に使うと不謹慎な印象にもなってしまいますし、なかなか難しいところです。

 

一番困るのが、沈黙の時間です。会話であれば、沈黙している時間も安心して待っていられますが、チャットとなるとそうはいきません。何せ向こう側が何も見えませんので、返信を考えているだけなのか、こちらの返答に怒りを覚えたのか、感極まって手が止まっているのか、それとも急用ができて席を外しているのか、など、様々な可能性が頭をよぎります。

 

それは相手の方も同じこと。なかなか適切な言葉が選べなくて返信が遅れてしまうと、「もしかして変なことを言ってしまったのかも…」など、余計に不安にさせてしまっているかもしれません。

 

また、対面で会話している場合、突然相手がその場から消えるということはありません(まあ突然出て行くことはあるもしれませんが…)が、チャットで会話している場合、いきなり相手がオフラインになり、その場から「消える」ということが起こります。そうなった場合、もうこちらから接触する手段はありません。大抵の場合は単にアプリが落ちたことが原因で、すぐ復帰されるのですが、戻って来られるまでは何とも言えない緊張感があります。逆にこちらが落ちてしまった時は、正直に言ってかなり慌てます(ーー;)

 

ノンバーバルな部分が全て捨象され、まさに「文字面だけ」しか使えないとなると、どうしても文面の細部にまで気を使う羽目になってしまいます。「この語尾はきつい印象を与えてしまうのでは?」などとさまざまな勘繰りが生まれてしまい、対面の会話ならさらっと聞けることでもなかなか聞けなかったりするのです。

 

…と、色々とチャットでの会話の難しさを並べてはみましたが、会話をする上で大きな誤解が生まれて困った、という経験は、実はほとんどありません。

 

そもそも言葉自体、人間の感覚を100%伝えられるわけではありません。絵を見た時に受ける感覚をそのまま表現できないように、私たちの想いは言葉にした瞬間に正確なニュアンスが失われ、ある程度の枠で切り取られたものになってしまいます。

 

ですので、そこで欠けた何割かの部分はお互いの想像力で補っていることになります。その想像力は当然チャットでの会話にも適用されるわけで、そのおかげで「文字だけ」という環境でもそれほど齟齬なく意思の疎通ができるのです。

 

でも、やはりなるべくその精度は高めたいですよね。

 

作家など、言葉の芸術家の方々はその表現の質を高めるべく、日夜努力を重ねられているのだと思いますが、私のような者も同じこと。適切な言葉を紡ぎ、それを他者に伝える役割を自負するのであれば、やはりその努力を怠ることはできません。様々な言葉を集め、考え、それを紡いで心を動かす。それが「出来る」と言える日はなかなか来ないかもしれませんが、それを目指して精進していこうと思います。

 

ではまた(*゚▽゚)ノ