Qwertyの部屋

アコライト、時々、相談所。アヴァベルオンラインをプレイしつつ、バーチャルの世界からリアルを考えるブログ。

ついにカンスト! 〜ゲームの中の時間の流れ〜

こんにちは。Qwertyです。

 

心優しい羊さんに手伝って頂き、ついにカンストしました(≧∀≦)

216からのスタートでしたが、4時間強で無事カンストカンストまで6000万ほど残ったところで3時間の虹+赤書が切れてしまいましたが、その後何とか粘ってゴールインしました( ̄▽ ̄;)

まるで24時間テレビの放送時間が終わった後にゴールするマラソンランナーのような気分でした。

 

…ちょっと違いますかねw

 

これで240メビウスが装備できます。まあまだ装備品のレベルを上げる仕事が残っていますが…w

 

私の場合、何も使わないでプレイすると、1時間あたりに稼げる経験値はせいぜい1.5〜2億程です。200レベル付近になると、1レベル上げるのにだいたい5億必要ですので、216から240までに必要な経験値は120億ちょっと。つまり、60〜80時間もかかってしまいます。

 

しかし、取得経験値が2200%加算されるにゃんパックを(2つw)買えばたったの4時間で済んでしまうので、最大でなんと76時間もの節約になります。使用する魔石は15+30=45個、金額にして3500円程度(まあ無償の方を使ったのですがw)。3500円で76時間を買ったと思えばかなりお得です(≧∀≦)

 

と、いかにも回し者っぽいことを書いてしまいましたがw

 

にゃんパックのように、時間を買う構図になっているアイテムはほかのゲームでも見られます。76時間余計にプレイすればいいだけの話なのに、あえてそこにお金を使うのは、もちろん限られた時間の中でより効率よく先に進むため。

 

現代人はとにかく時間に追われています。仕事に家事、勉強、友人付き合い・・・。でも、本来ゲームの世界では、「早く先に進みたい」というワクワク感はあっても、時間に追われるなんてことはなかったはず。どれだけ忙しくても、ちょっとの合間に少しずつ進められればそれで楽しかったのに、なぜ効率なんてことを考える必要が出てきてしまったのでしょう。

 

もともとは、ゲームの世界の時間と現実の時間との直接的なつながりはありませんでした。

いつどのようなペースでやろうと、それは勇者の勝手。特定のイベントをクリアしなければ時間は進みませんし、クリアしてもまた次のイベントをクリアするまで時間は止まります。どれだけレベル上げに時間をかけても、アイテム探しで脇道に逸れたとしても、魔王は勇者が来るまで、世界征服を進めずに律義に待ってくれていましたw

例えゲームの中に時間制限があったとしても、スイッチを切ればやはり時間は止まります。某ゲームのように3日後に世界が滅びるのだとしても、スイッチさえ切ってしまえば、何年か後にスイッチを入れても世界が滅びるまでにはやはり3日残っているのです。

 

でも、MMORPGでは事情が違います。自分がスイッチを切っている間、自分のキャラクターの時間は止まりますが、他プレイヤーのキャラクターの時間は止まりません。そして、全員がスイッチを切っていても、運営サイドの時間はやはり止まりません。放っておいたら他のプレイヤーに置いていかれますし、昔はあれだけ律義に待ってくれていたボスモンスターですら、数週間でどこかへ行ってしまいます。うかうかしていたら次のアップデートが来てしまい、あっという間に取り残されてしまうなんてこともしばしば。生き残っていくためには、効率よく、他の人たちよりも早く力をつけていかなければなりません。

 

いつしかゲームの世界は、現実の時間とリンクするようになりました。昔は意のままに操れたゲーム内の時間ですが、現実の時間とリンクされてはどうしようもありません。現実世界と同様、人間が時間に追われるという主従関係が戻ってきてしまったのです。

 

もはやこのまま諦めるしかないのでしょうか?

 

いえ、対抗策がないわけではないのです。

それはズバリ、純粋にコンピューターのみを相手にしてプレイすること。

 

そもそもなぜ私たちは時間に追われているのでしょうか?

 

生物は、ただ存在しているだけでエネルギーが減ってしまうため、エネルギーが枯渇する前に捕食しなければ生存できない、というタイムリミットを常に抱えています。捕食対象がより早く進化して捕食できなくなってしまったら生存できませんし、同種内で奪い合いになった際に勝ち残れなければやはり死んでしまいます。それに、自分が捕食される側に回ることだってありますから、外敵からも身を守れるようにしていかなければなりません。生き残るためには、より早く進化し続けなければならないのです。

 

人間は進化の競争を勝ち抜き、生態系すらコントロールできるほどの力を得ることができました。しかし、それでも自然淘汰の圧力によって植え付けられた強迫観念から逃れられないのか、成長することをやめようとはしません。

しかも、そのスピードたるや、自然界の変化の比ではありません。一世代のうちにどんどんと新しい技術が生まれており、それに適応できなければあっという間に置いていかれてしまいます。常に他者と比較され、ともすれば優生思想にいとも簡単につながってしまいそうな時代。人間が人間界から受ける自然淘汰の圧力は、自然界から受けるそれよりも圧倒的に高いと言えるでしょう。自然淘汰されないために進歩し続けた結果、逆に新たな淘汰圧を作り出してしまうとは何とも皮肉なものですが、こうやって私たちは日々、時の激流に飲み込まれないように必死に進んでいるのです。

 

では、もし、そのような社会から離れて生活したらどうなるでしょうか?

生存すること自体にかかる労力は増えるでしょうが、少なくとも時間に追われるという感覚はかなり減るのではないでしょうか。スローライフにあこがれるというのは、こういった意味合いなのでしょう。

 

社会の中で生きるのと外で生きるのと、どちらがいいと思うかは人それぞれですが、ゲームの世界の場合は自然界から受ける淘汰圧すらありません。スローライフも自然を相手にする以上は「スロー」な時間が流れていますが、ゲームの中では完全にゼロ。プレイヤーは不老不死、環境の変化もないのです。

 

つまり、純粋にコンピューターのみを相手にしていれば、時間に追われることは一切ありません。

MMORPGでは、対人戦の要素を抜かしてしまえばOK。本来一人でプレイするためのゲームでも、他者とクリアタイムを競ったり、「これクリアしておかないと話題についていけない」などと焦ったり、と、他者という要素が入って来た瞬間に時間が後ろから追いかけてきてしまいますので、それもダメです。

 

・・・どうでしょうか?

 

私はギルドの皆さんとわいわいやることの方が楽しい、と思うのですが、それは私がこのタイミングでカンストできて、装備もある程度揃えられていて、まあまあの立ち位置にいるからなんですよね。全くついていけていなかったら、そう思えるかどうかはわかりません。

「確かにコンピューターだけの方がいいや」と思った方がどれくらいいるのか、個人的には興味があります。

 

最後に一つ。

 

露店の廃止、新しい装備の実装、レベルキャップの解放・・・。アヴァベルの世界でも、環境は目まぐるしく変化しています。

「運営め、課金者ばっかり優遇しやがって・・・」

「もうこんなんじゃついていけない!やめてやる!」

と、ぶつけどころのない怒りや悔しさを感じた方は少なくないのではないでしょうか。

 

その感情を現実世界で抱いている人は少なくないのです。そう考えれば、社会問題が少し身近に感じられるかもしれません。

 

ではまた(*゚▽゚)ノ